フードバンク山梨の芳名板

フードバンク山梨さんの新しい拠点施設に、芳名板を納品しました。
フードバンク山梨さんは、食事に困っている家庭に食品を届ける活動をしています。
今回の新しい拠点は、理解のある方々の寄付により完成したのだそうです。
寄付をいただいた方々に感謝を表すための芳名板です。

当初は普通の芳名板を予定していたそうなのですが、山梨県や南アルプス市にゆかりのある材料や活動をしている人に作ってもらいたいという意見が出て、うちに声をかけていただいたそうです。
僕も、フードバンク山梨さんの活動はたびたびニュースなどで見ていたし、近所に拠点があるのも知っていたので、喜んで参加させてもらうことにしました。

そこで思い浮かんだデザインは、子供たちをこれから育っていく樹、その樹に栄養を送る葉っぱ達を大人達と見立てた芳名板でした。


樹には花は描かず、また樹の地上に出ている部分よりも土の中の世界を丹念に描いてみました。
なぜなら、「将来この樹が花を咲かせるかどうかは大した問題ではない、豊かな根っこが大切だよね」というボクの裏メッセージを込めたかったからです。
普段あまり主役にならない土中微生物や土壌菌、ムカデやミミズなどもデザイン化して描きました。


芳名板の葉っぱの文字は、市内でレーザー印刷機を販売しているSMART DIYsさんが印刷をしてくれました。SMART DIYsさんはオリジナルのレーザー印刷機械の販売が本業なのですが、フードバンク山梨さんの活動に共感して協力していただいたそうです。


フードバンク山梨さんのような社会貢献活動は、とても大変なことなのに、さらにそこへデザインやアート、メッセージを込めたいという職員の皆さんの熱意によって、このような芳名板ができました。
そこに関われたことがとてもうれしいです。