クリの木を買う

山から電話がありました。
「そんなに立派じゃないんだけど、栗の木が出るんだけど、見に来ませんか?」
山で工事があったりしたときに、邪魔になった木を「支障木」というそうです。
たいがいは商売にならないので、チップになってしまうそうです。そんな中でももったいないなあという木があると、こうして連絡をくれます。

ということで、山に木を見に行って、ついつい栗の木を買うことにしました。
栗の木といえば、家の土台に使ったり、昔は線路の枕木に使われていたように、腐りづらく、強い木だそうです。
家具などに使うには、ひん曲がったりして癖があるので、敬遠されることもあるようです。
たまたま僕は栗の木を加工して、鉄媒染で黒く染めたりして彫刻や装飾品を作るのがマイブームだったため、栗が欲しかったのでした。

写真は製材所の土場に丸太を持ってきてもらったときのものです。
一番手間の太くて赤っぽい丸太はヤマザクラです。たまたま混じっていたので一緒に買うことにしました。
今回は製材の様子を動画にしたので見てみてください。巨大なバンドソーで丸太が板に挽かれていき、運ばれていく様子がかっこいいです。製材は何度見てもワクワクします。

製材も終わり、工房に運び込み、桟積みが終わりました。山で見たときは細い栗の木をたくさん買ったなーなんて思っていたのですが、板にしてみると結構立派で圧倒されてしまいます。
乾燥して使えるようになるのは、5年後ぐらいでしょうか。

この材は、縄文テイストのイスやテーブルになる予定です。お楽しみに。ご予約お待ちしています。